2015年2月の寒い夜の出来事
2009年にスタートしたWEBサイト制作。
2015年の時点で、その制作件数は300サイトを超えていました。
新年の会議で、今年の会社の方向性として、「安く、早く、いいものを提供する!」と掲げられた中で、
自分はどのように会社へ貢献できるかの確認をしようと、社長に時間をいただいていました。
場所は駅前のきれいな居酒屋。
席に着くなり、社長に言われたのは驚きの一言でした。
「なら、結論から言うよ。」
「独立しようか。」
一瞬、時が止まりました。
正直、その日のために、自分の強みや弱みの分かる、ウェルスダイナミクステストも行い、自分の特性を再認識した上で、会社のためにできることや、これからやりたい事などをノートにギッシリとまとめてきていました。
しかし、そのノートを開くことはなく、自分の回答は
「分かりました。」
と即答でした。
これまで独立を考えたこともなければ、準備をしてきたわけでもありません。
しかし、その提案がその場の思い付きで言われたことではないことは容易に想像でき、
受け入れる以外の選択は、自分にはありませんでした。
これがリストラなのか!?
帰りの車の中。
なぜ自分が独立を勧められたのか、という理由が分からずにいました。
そして、ふと「もしかして、これがリストラなのか?」という想いに駆られたのです。
早朝から深夜まで働き、残業代や有休なんて考えたこともありません。
ただただ「お客様のために素敵なホームページを作りたい。」という想いだけで働いてきました。
何か不正をしたこともなければ、生産性のない社員だったつもりもない。
あえて言うと、「安く、早く、いいものを!」というスローガンに対し、お客様のことが大好き過ぎて、デザイナーが訪問もせずに社内でひたすら制作だけを行う体制については、若干居心地の悪い思いがあったのは覚えています。
とは言え、その結末が「会社を離れよう」という提案になったとは・・・。
半年後の2015年9月には夢のマイホームが完成する。
それと同時に独立か・・・。
悶々とした気持ちと、寂しさと、悔しさと、不安が入り交じり、
その夜は一睡もできませんでした。
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