こんにちは。楢崎です。
フリーランスWEBデザイナーの自分ですが、外注で同じフリーランスの方へよく仕事の依頼をしています。
最近依頼したものだと、
・カメラマンへの撮影
・イラスト制作
・動画編集
・コーディング
・ライティング などがあります。
自分が外注で仕事を請けてくださる方の気持ちが分かるのは、サラリーマン時代に辛い制作時期があったからなのですが、その頃の話を少しさせていただきますね。
外注さんが自分事として取り組まない理由!!
サラリーマン時代、自分が勤めていた会社は
いかに早く、安くホームページを作るか!を重視するようになっていました。
これまで、WEBディレクター兼WEBデザイナーとして現場に行き、ヒアリング、写真撮影の指示などを行っていた自分は完全に事務所の中だけの作業をするようにと指示されるようになりました。
月に3件の制作をするにあたり、1件でヒアリング、写真撮影、公開報告と3度の訪問をしていたら、それだけで合計9日間は外に出ることになり、実質作業できるのは11日間。
1件平均15P程の制作を3日以内で終わらせないといけない計算になります。
そこで、ホームページでも見える部分をつくるデザイナーは中でできる仕事に集中しなさい。ということになったんですね。
自分からすると、通信機器を扱う営業マンはWEBディレクターではないので、どんなリサーチをしてサイトの構成を考え、どんなヒアリングを行えばいいかも分からない状態で、写真撮影データを渡されても全くもってお客様像が見えない。
社内の分業制は分かるのですが、明らかにこちら都合の制作となっていました。
会社の方針なので、指示された通りに制作を行うわけですが、
担当者と顔も合わせたことも無ければ、話したこともない中で制作するのって、非常〜に気持ちが入りにくかったんですよね。
一度直接会って話ができていると、その人の素敵な部分を感じることができて、何よりその方のエネルギーをサイトに表現できるのですが、その時の制作物はWEB上で見えるものを作っているだけ。
ただの作業人でした。
自分が退職するまでの最後の1年間が、こんな感じの制作だったのですが、こんな風にただひたすらロボットのように制作をしていると、自分がどんなサイトを作ったかを思い出すことすらできなくなるんです。
会社名とWEBサイトが一致しない・・・。自分がデザインしたのに です。
自分は、デザインロボットではないし、デザインだけをする外注でもない。
本当にお客様の目指す成果を考えて作るなら、制作に携わるチーム全体がお客様を感じないと、まずいいWEBサイトなんてできないと思っていました。
とは言っても、自分もサラリーマン。
会社の指示に従い、現場に出ることなく1年間制作をしていましたが、きっと身体中の毛穴から、
「そんな制作じゃだめじゃない?」
というオーラがにじみ出てたんでしょうね。結果、会社からここではなく独立した方がいい。と提案されることになりました。
会社ってそういうものだよ。とも言われそうですが、正直、最後の1年は制作物に思い入れがまるでなく、生きているようで死んでいました。
外注さんを本当のチームメンバーにする
長くなりましたが、過去にそんな「ただの外注さん」的な扱いを受けたおかげで、今自分が外注で仕事をお願いする時には特に気をつけていることがあります。
それが
少しでもお客様を感じていただく。
イラストレーターさんがイラストを書いてもらうのにわざわざお客様に会いに行ってもらうことはできません。
ただ、制作前になぜあなたを選んだのか、お客様の理念とあなたの作品の相性のよさを感じて選ばせていただいたなど、できる限り
あなただから依頼させていただいた。
ということが伝わるようにしています。
さらに、自分は納品後にお客様からいただいた感想は、ご協力いただいた全ての外注さんに報告するようにしています。
これって、外注さんをただの外注という扱いをする人は絶対にやらないんです。
だって、もう納品も終わり、そこに時間を割く必要性は必ずしも無いから。
だけど、お客様の顔が見えない中で、一生懸命に作ってくれたからこそ、自分は感謝の気持ちを込めてお客様の感想を届けるようにしています。
そんな風に制作を続けていくと、外注さんはただの外注さんではなくなり、自分のチームの一員として、毎回本当に一生懸命手伝ってくれるようになるんですよね。
柔軟な対応、外注さんからの提案。
結果、さらにいいものができるようになるんです。
自分がサラリーマン時代に感じた寂しさのおかげで、今は全国のフリーランスの方が、自分のチームメンバーとして協力してくれています。
いつも本当にありがとう!!!
これからも、素敵なWEBサイトをつくるために、日本中のフリーランス仲間をつくっていければと思います。
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