2019年4月1日に一部施行された「働き方改革関連法案」
これによって、大手企業を皮切りに、色んなアクションが起こり始めているのを、みなさんも感じていませんか?
大手の話だから自分には関係ない!ではなく、大手がやり始めたなら、自分たち中小企業もやっていいか。という流れはくると思います。
もっと言うと、早期退職してもらいたくても、国にその文化が無いからやりたくてもできない。そんな状況だったんでしょうね。(そう考えると、ならちゃん、会社辞めよっか!と爽やかに提案された以前自分が勤めていた会社は最先端だったのかも)
ある企業は、早期退職者には退職金+5,000万円 という提案がされていたり。
早期退職制度って何なのか?そもそも働き方改革って何なのか?とか自分が詳しく語れる内容ではないので書きませんが、今日伝えたい内容は
この早期退職制度が日本に浸透して行ったらどうなるのか?について考えてみます。
早期退職制度を使ったAさん(50歳)の話(妄想ね)
都内の大手企業で働くAさんは、50歳で部長職。
人がいればいるだけ売り上げも増えるというバブル時期に入社し、もう30年以上が経ちました。
会社に行けば仕事もある。会社の後輩ともうまくやっている。給料はボーナスを合わせて約900万。
普通に60歳の定年退職まで働き、なんだかんだの再雇用でグループ企業などで65歳まで働くものかと思っていました。
そんな矢先に会社からの提案。
それが!!!
「早期退職」でした。
しかも、退職金も出る。さらに5,000万円を上乗せして。
今の年収×10年=9000万 5,000万じゃ少ないということは、すぐに計算できました。
しかし、「退職金とは別で、働かなくて先に5,000万円が入るなら、会社を辞めてからゆっくり考えればいいか。体が動く元気なうちに遊びもしておきたいし」
ということで、早期退職制度を使い、30年働いてきた会社を離れました。
退職金+5,000万でハッピーライフ!と思ったら
会社を辞めて最初の半年。
毎日5時に起きて電車で通勤していた生活を離れられた反動で、8時までゆっくり寝ました。
さらに、ゴルフ、旅行、庭いじり、時間が無いとできなかったことはこの半年でやりつくしました。
そこで、湧いてきた感情。
それは・・・。
何か物足りない・・・。でした。
何だかんだ大変だとか言いながら出勤していた会社も、実は生きがいだったのです。
そこで考えたのは
「やっぱり仕事をしたい」でした。
でも、50歳からの再就職活動。
これまで1社でしか働いたことのないAさんにとって、またゼロからのスタートは不安しかありませんでした。
そこで思いついたのが
「起業」でした。
自分のこれまでの経験や、やりたかったことを仕事にすればお金になるだろう。
そう思って、一冊のノートに、
自分が好きな事、自分にできる事などを書こうと思っても、全く筆が進まない。
かろうじて書けた「好きな事=旅行」だったが、それをどのようにビジネスにできるのか想像もつかない。
起業するためのお金もあるのに、そもそも自分が社会でどのようにお金を貰えるのかが分からない・・・。
Aさんは途方に暮れてしまいました。
そして、選んだ道は、元の会社で年収250万円の契約社員でした。
好きを仕事にしたくてもできない
さっきの話は、完全に自分の妄想です。
だけど、自分が会社から「辞めてください」と言われてから感じた事と重ねながら書いたのね。
10年働いた会社で、お客様と構築した信頼が全く使えないのって、結構しんどいよ~。
今だから言えるけど、再就職で「保育園」とか「農業」とか本当に考えました。
好きな事・・・子どもと遊ぶこと。 好きな遊び・・・山、川などの自然。
だったら、保育園かな?農業かな?って。
でも、自分がありがたかったのは、周りに好きな事を仕事にして楽しく生きている人をリアルに見られてアドバイスをもらえた事。
一回聞いても全く理解できないようなアドバイスもあり、考えに考えた質問を、さらに質問で返されて、聞いてるのはこっち~~~!!!ともやもやしたり。
でも、それらを教えてくれる人、感じられる人の存在なくして、今の自分って無いんですよね。
2015年に起業して、もう5年目。
これから益々浸透していくであろう様々な「働き方改革」
「一億総活躍社会」って、高齢者も活躍できる社会ってことでしょ。つまり、高齢になっても自分らしく働き活躍しなさい!って事よね。
50歳、60歳になってから、自分らしく生きるってどういうことだろう?って気付いて、途方に暮れることのないように、
20代、30代、40代の今から、知っておくことが大切。
だってね~、お金も人脈もゼロでも、実際に自分がこうして生きて行ってるんだもん。
そして今、新しいプロジェクトで、たくさんの方が、自分らしい生き方を歩むために何ができるかを話し合ってるのね。
少しでも早く聞いてみたい!という方は、毎月開催しているランチ会に参加してね。